いろいろな花火

花火のルーツをたずねて
花火のできるまで
隅田川花火大会のあゆみ
写真で見る隅田川花火大会
 花火の種類を大きく分けると、打ち上げ花火・仕掛け花火・玩具花火に分類することが出来ます。
さらに、打ち上げ花火を分けると、「昼花火」・「夜花火」に分けるこことが出来、特に代表的な花火は夜花火の割物・ポカ物です。次に花火の種類を分類し、その簡単な説明とイラストを載せました。(資料提供=ホソヤエンタープライズ)

打ち上げ花火

昼花火 音物 号砲 ・三段雷・四段雷・五段雷・・万雷・彩煙雷など
割物 煙菊・彩煙菊・煙柳・彩煙柳など
吊り物 煙竜・彩煙竜など
細工小物 旗物 ・袋物 (ピエロ・ぞう・雪だるま・だるま・ 鯉)
夜花火 割物 菊・牡丹・芯菊・八重芯菊・三重芯菊・菊花残光・ひまわり・染め分け菊・型物(魚 、星 、ネコ、ハート) 立体型物(蝶々・土星・たんぽぽの詩)など
小割物(半割物) 千輪菊・花雷 ・閃光万雷・菊に浮き模様・ 椰子・冠菊(しだれ柳)など
ポカ物 分砲・蜂・銀蜂・群蜂・笛・銀笛 飛遊星/紅蜂・緑蜂
吊り物 −柳に連星・群光・ 銀滝・照明柳・二方引など
昇り曲 昇天物 −昇竜・昇銀竜・昇笛
段咲物 −昇小花 ・昇電光雷 ・昇分包−昇分火・昇分花
複合物 −昇り音曲
花束など
仕掛花火 枠仕掛け 絵図・文字
打ち出し物 スターマイン ワイドスターマイン虎の尾海上スターマイン
張物 ナイヤガラ 富士山
水中物 金魚
手筒花火  
玩具花火  
打ち上げ花火   
 昼花火
 音物     構造を見る
 花火にとって音と煙は欠かすことのできない要素だが、とくに昼に打揚げる花火ではこの音と煙が主役である。
お祭や運動会、祝賀会などで青く澄んだ空に「ボン、ボン」という賑やかな”伴奏”とともにパッとふくらむ白い煙は、何となく心を浮き浮きさせてくれる。号砲、五段雷、万雷がそれで、ふつう打揚げには3寸玉(3号玉)が用いられる。
音物−号砲のイラスト 音物−3段雷のイラスト 音物−万雷のイラスト 音物−万雷色物のイラスト
 昼花火−音物−号砲
 朝、運動会等の告知で大きな爆発音を発することでお馴染み。号砲は1発「ドンッ!」となる。通常3寸玉(3号玉)が用いられる。玉の中の薬量が多くそれをくるむ皮も強くつくってあるのですさまじい号音を発する。
 昼花火−音物−3段雷・4段雷・5段雷
 朝、運動会等の告知で大きな爆発音を発することでお馴染み。「ドンッ!ドンッ!ドンッ!」と連続3回なるのが三段雷。四段雷なら連続4回。五段雷なら連続5回なる。通常打ち上げには3寸玉(3号玉)が用いられる。
 昼花火−音物−万雷
 段雷のような時間差がなく音は小さいが「ダダダダッ!」とか「パラパラパラ」といっぺんに音をならす。
 昼花火−音物−彩煙雷
 雷音を発しながら色の付いた煙を発する 。
割物−煙菊・彩煙菊のイラスト 割物−煙柳・彩煙柳 のイラスト 吊物−煙竜・彩煙竜 のイラスト 細工小物−旗物 のイラスト
 昼花火−割物−煙菊・彩煙菊
  菊の花弁を煙で描く。煙を引きながら割れた玉から八方に飛び、菊花型の模様を描く。色の付いたものが彩煙菊。
 昼花火−割物−煙柳・彩煙柳
  柳が空中に枝垂れ柳を描くように落ちる。色の付いたものが彩煙柳。
 昼花火−吊物−煙竜・彩煙竜
  音を出すと同時に煙がパラシュートに吊られてゆっくりと落ちてくる。煙に様々な色の付いたものが彩煙竜。
 昼花火−細工小物−旗物
  割れた揚げ玉の中からパラシュートが放出されて開き、万国旗や広告文字の書かれた長い旗などを吊して降下させる花火で、連旗、長旗、横旗、千枚旗などがある。現在ではパラシュートが電線に引っかかったり、子供が追いかけて交通事故を起こしたりするので、条件の良い場所以外は使用が禁止されている。
昼花火−細工小物−袋物 − 雪だるま、ぞうのイラスト 袋物−ピエロのイラスト 細工小物−袋物−だるま のイラスト 細工小物−袋物−鯉のイラスト    
 昼花火−細工小物−袋物 雪だるま、ぞう
 ピエロ、鯉など、人物や動物などの形を薄紙で袋状につくり、フワフワと落下させるもの。現在ではパラシュートが電線に引っかかったり、子供が追いかけて交通事故を起こしたりするので、条件の良い場所以外は使用が禁止されている。
 細工小物−袋物−ピエロ   ピエロの形を薄紙で袋状につくり、フワフワと落下させる。  昼花火−細工小物−袋物−だるま
  だるまの形を薄紙で袋状につくり、フワフワと落下させる。
 昼花火−細工小物−袋物−鯉    
  鯉の形を薄紙で袋状につくり、フワフワと落下させる。
 
 夜 花 火  構造を見る

 夜空に絢爛豪華な火の花を開いて観衆をうっとりさせるのがこの夜の割物である。基本的な構造は昼の割物と同じで、薬によって玉を勢いよく破裂させ、中の星を八方に飛ばして菊花型の大輪に見せる。煙と光を中心にみせる昼の割物と違って、多彩な色をつけたり、色を変化させたりするため星の配合薬や構造、配置などにいろいろ工夫がこらされている。

 夜物−割物
   
 菊や牡丹に代表される割物は、玉の内側にびっしりと星を並べ、中央に割火薬を収め、外側は丈夫な紙で貼り固めて作る。外側の強度と割火薬の力のバランスが悪いと美しい丸い花が咲かない。

 夜物−割物−菊 夜物−割物−牡丹 夜物−割物−芯菊 夜物−割物−八重芯
 夜物−割物−菊
  燃焼する多数の星が光跡を残しながら丸い菊型の花を描く。
※ 光跡を「引」という。
 夜物−割物−牡丹
  構造的には菊と変わりがないが、燃焼する多数の星が光跡を残さず(引かないタイプ)丸い牡丹型の花を描く。
 夜物−割物−芯菊
  大きな菊の内側に小さな菊が現れる、いわゆる芯(内側の小さな菊)のあるもの。芯入りは割薬の中のほうにも小さな芯星を並べ、外側の星は大きく親星といって遠くまで飛び、内側の小さな星はあまり飛ばないので、それぞれの星が外側と内側で発光し芯入りにみえる。
  夜物−割物−八重芯菊(やえしんぎく)・三重芯菊(みえしんぎく)・四重芯菊(よえしんぎく)・五重芯菊(いつえしんぎく)
  芯が二重のもの。全体で三重になるのが八重芯菊。、全体で四重になるものが三重芯菊。芯が四重が四重芯、五重が五重芯。製作が難しく日本の花火の最高技術。(イラストは八重芯菊)「引先紅」「引先緑」というのは燃焼中に紅とか、緑色に変える花火の玉名をいう。
夜物−割物−菊花残光 夜物−割物−ひまわり(覆輪菊) 夜物−割物−染め分け菊
 夜物−割物−菊花残光
  菊が開いた後で小さな傘にパイプ星が吊られる残光(残月)。中央の明るい星が、他の星が消えた後、数秒残って光る。これは「後の曲」といい、他にパッパッと小花が咲くもの、パンパンと小雷が鳴るものなどがあり多彩。  
 夜物−割物−ひまわり(覆輪菊)
  丸い菊にやや大きめの輪をつけるもので、覆輪菊ともいわれる。
  
 夜物−割物−染め分け菊
  球の右半分と左半分を二つの色に分けたもの。   
 

 
 夜物−割物−型物
 
型物は花火でなんらかの形を描き出す物。3つの輪を交差させるアトミックサイン、土星や魚、ハート形など色々なバリエーションがある。型物は二次元の平面なので真横から見ると「線」にしか見えず、特定の方向を向けさせるため、花火玉本体に紐を結びつけ尻尾のようにしたり、矢羽を付けたりし、色々工夫を重ねているそうだ。
夜物−割物−型物−魚
夜物−割物−型物−星 夜物−割物−型物−ネコ 夜物−割物−型物−ハート
 夜物−割物−型物−魚
  魚の形をしたもの。

 夜物−割物−型物−星
  星の形をしたもの。

 夜物−割物−型物−ネコ
  ネコの形をしたもの。
 夜物−割物−型物−ハート
  ハートの形をしたもの。
 夜物−割物−立体型物
  三次元の立体的な花火で、「蝶々」や「土星」「麦わら帽子」「たんぽぽの詩」「サングラス」などがある。
夜物−割物−立体型物−蝶々 夜物−割物−立体型物−土星 夜物−割物−立体型物−たんぽぽの詩 夜物−割物−立体型物−サングラス
 夜物−割物−立体型物−蝶々
  蝶々の形をしたもの。

 夜物−割物−立体型物−土星
  土星の形をしたもの。

 夜物−割物−立体型物−たんぽぽの詩
  たんぽぽの形をしたもの。
 夜物−割物−立体型物−サングラス
  サングラスの形をしたもの。
 
 夜物−小割物−千輪菊・半小割物−椰子(やし)・冠菊(かむろぎく)
  破弾火薬が割物より少なく、ポカ物より多い物で千輪菊(せんぎくりんぎく)や冠菊(かむろぎく)、椰子等に代表される小割物(半割物ともいう)はこの両者の中間くらいのもの。  
夜物−小割物−千輪菊 夜物−小割物−万華鏡(ポインセチア・未来花) 夜物−小割物−花雷 夜物−小割物−閃光  万雷
 夜物−小割物−千輪菊
  花火玉の中に小割玉という小さな花火玉を込めた物で小花が一斉に開く。小花の内容で様々な種類がある。

 夜物−小割物−万華鏡(ポインセチア・未来花)
  もとは未来花、ポインセチアと呼ばれていたもの。星を一握りずつ袋に詰めたものを分散して込め、同色の花弁がまとまって開く華やかな花火。基本は菊花型の割物だが、丸くまんべんなく星が飛ぶそれらと違って、大きく星が間引かれているのが特徴。

 夜物−小割物−花雷
  雷の小玉が込められた物で、この小玉が破裂すると大きな高い音と白い火の粉を出します。
 


 

  夜物−小割物−閃光  万雷
  ピカッと光る小玉が込められた物で、パッパッと閃光を放つ。
夜物−小割物−菊に浮模様 夜物−半割物−椰子 夜物−半割物−冠菊
  夜物−小割物−菊に浮模様
  菊が開いた後、続いて花弁の中でいくつもの小花が開く花火。

  夜物−半割物−椰子
  チタン合金を使って、大きな抜き星を作り、それを八方に飛ばすと、椰子の木のように見える。「金椰子」「銀椰子」高音を出してバリバリと開く「バリ椰子」などがある。

 夜物−半割物−冠菊
  「しだれ柳」ともいい、菊花型にならないで肩の部分から光が丸く下に垂れる花火。普通引き星の寿命を長くして最後を光らせる(光露)が、このためにかなり大きな星を使い、しかも割薬を弱くして破壊力を小さくしてある。
 
 夜物−ポカ物
  玉がポカッと二つに割れて、中の星や細工を放出する物。割火薬(被弾火薬)の量は少なく、花火の広がりも狭いが、いろいろな仕掛や工夫ができる。音もの(雷など)や蜂、飛遊星によくみられる。

夜物−ポカ物−分砲

夜物−ポカ物−蜂・銀蜂・群蜂

  夜物−ポカ物−飛遊星/紅蜂、緑蜂

 夜物−ポカ物−分砲
  左右に星が飛び出す

 夜物−ポカ物−蜂・銀蜂・群蜂
  火薬を詰めた多数のパイプ星が回転しながらブーという高音でうなりながらランダムに飛び回る。

  夜物−ポカ物−飛遊星/紅蜂、緑蜂
  蜂の分砲に似ているが、飛遊星では色の出る火薬を使い、動きは直線的。

 夜物−ポカ物−吊り物

夜物−ポカ物−吊り物−柳に連星

  夜物−ポカ物−吊り物−群光

夜物−ポカ物−吊り物−銀滝

夜物−ポカ物−吊り物−照明柳(月影)物

 夜物−ポカ物−吊り物−柳に連星
  いくつかの光を連ねる。

  夜物−ポカ物−吊り物−群光
   

 夜物−ポカ物−吊り物−銀滝

  夜物−ポカ物−吊り物−照明柳(月影)物
   

夜物−ポカ物−吊り物−花傘連星

夜物−ポカ物−吊り物−横連星

夜物−ポカ物−吊り物−群光時雨

夜物−ポカ物−吊り物−二方引

 夜物−ポカ物−吊り物−花傘連星

 夜物−ポカ物−吊り物−横連星  

  夜物−ポカ物−吊り物−群光時雨

 夜物−ポカ物−吊り物−二方引
 左右に星を何段も飛ばす。 
 夜物−昇り曲
  花火玉本体とは別に外側に小型の花火を装着し、本体と同時に打ち上げ、空に昇る途中に小花を開かせたり(昇小花付)、音を出したり(昇笛付)というさまざまな現象を現すのを昇り曲という。(「曲」というのは花火用語で現象が変化する様をいう)  
   
  夜物−昇り曲―昇天物・段咲物・複合物・花束

  筒から火の尾を引きながら上がる物を、竜が天に昇るさまとみて昇り竜という。金、銀、さらに紅竜や緑竜など彩色竜もある。またピィーと音を立てる「昇笛付」、「バリバリ」と賑やかな音を出しながら昇るものもある。これらを昇天物とよぶ。

夜物−昇り曲―昇天物―昇竜・昇銀竜

夜物−昇り曲−昇天物−昇笛

夜物−昇り曲−段咲物−昇小花

夜物−昇り曲−段咲物−昇電光雷

 夜物−昇り曲―昇天物―昇竜・昇銀竜
  火の粉の太い尾を引きながら上昇する。金色の場合は「(錦)昇竜」「昇金竜」「昇引竜」「昇金引」、銀色の場合は「昇銀竜」「昇銀引」などと呼びます。

 夜物−昇り曲−昇天物−昇笛
  笛を付けピィーと音を立てながら昇るもの。

 夜物−昇り曲−段咲物−昇小花
  小さな花を開かせながら、火の粉の尾が昇っていくもの。

 夜物−昇り曲−段咲物−昇電光雷
  小雷をつけ、火の粉が昇りながら銀色に光り音が出るもの。

夜物−昇り曲−段咲物−昇分包−昇分火

夜物−昇り曲−段咲物―昇分包―昇分花

夜物−昇り曲−複合物−昇り音曲

夜物−昇り曲−花束

 夜物−昇り曲−段咲物−昇分包−昇分火
  左右に複数の星を飛ばしながら上昇するもの。

 夜物−昇り曲−段咲物―昇分包―昇分花
  左右に複数の星を飛ばしながら上昇するもの

 夜物−昇り曲−複合物−昇り音曲
  昇り笛と段咲雷を合わせたもの。

 夜物−昇り曲−花束
  打ち上げ玉に星や小花雷などをつけ一緒に打ち上げると、筒先から星が咲くもの。
 仕掛け花火
 枠仕掛け・打ち出し物 ・張物・回転物

仕掛け花火−枠仕掛け−絵図・文字

仕掛け花火−打ち出し物−スターマイン

仕掛け花火−打ち出し物−ワイドスターマイン

仕掛け花火−打ち出し物−虎の尾

 仕掛け花火−枠仕掛け−絵図・文字
 
文字や絵を花火で描くもの。「ランス」(焔管)とよばれる火薬をつめた細い筒を10〜15センチメートル間隔に取り付け、ランスの列の一端に点火すると火は速火線を伝わって一瞬のうちに全面にまわり絵や文字が現れ1分くらい燃える 。

 仕掛け花火−打ち出し物−スターマイン
  スターマインはいくつもの花火を組み合わせて連続的に短時間で大量の玉を打ち上げ、ひとつのテーマを描き出すもの。

 仕掛け花火−打ち出し物−ワイドスターマイン
  一カ所からだけではなく、何カ所か等距離をとって並べて設置し、全て同時に又は特定の順番で一斉に打ち上げるもの。ワイドと呼べるのは最低3箇所程度は同時に打つ場合で、5箇所くらいが一般的。


 仕掛け花火−打ち出し物−虎の尾
  筒先から太い火の柱が昇っていくもの。

仕掛け花火−打ち出し物−海上スターマイン

仕掛け花火−張物−ナイヤガラ

仕掛け花火−張物−富士山

仕掛け花火−回転物(推進花火)

 仕掛け花火−打ち出し物−海上スターマイン
  海上に打ち上げセットを浮かべ電気で一斉発射するもの。スターマインには決められた順番に打ち上げるのがものと、全ての玉を一度に一斉に放出する「一斉打ち」があります。一斉の場合は「花束」「フラワーポット」などと呼ばれる。

 仕掛け花火−張物−ナイヤガラ
  火薬を詰めた「ランス」という細長いパイプを等間隔で大量にワイヤーに吊し、速火線で一斉に点火する。それぞれのパイプから火の粉がさらさらと流れ落ちるので滝のように見える。

 仕掛け花火−張物−富士山
  ナイアガラの中央2カ所をクレーンなどで山型に高く吊ったもの。


 仕掛け花火−回転物(推進花火)
  花火の推進力でくるくる風車のように回るようにしたもの。
 仕掛け花火−水中物(水上物) 手筒花火
  湾内や湖などで、全国的によく行われているプログラム。打ち上げ方法はモーターボートなどから後方の水中に次々と直接投げ込むもの、花火台船から一度に放出する方法、水上に浮かべてセットする方法、水上にワイヤー等を張り吊り下げる方法等の方式がある。

仕掛け花火−水中物−金魚

仕掛け花火−手筒花火

 仕掛け花火−水中物−金魚
  火の粉を噴き出しながら金魚や銀魚が水面を遊泳する花火。

 仕掛け花火−手筒花火
  仕掛け花火ではないがプログラムに取り入れているところや、手筒だけを行う花火大会もある。竹筒に火薬を詰めて荒縄を巻いた手筒からは豪快な火柱があがる。

 
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